めぐみ先生の保育コラム

子どもたちと一緒に鏡開きをしよう!

 

お正月の休みが終わり、新年の保育がスタートしました。年末年始に美味しいものをたくさん食べ、七草粥でお腹を休めた方もいると思います。そろそろお正月飾りの片付けを考える頃ですが、「鏡餅」はいつ・どんなふうに片付けたら良いのでしょうか。

今回は「鏡開き」についてお話します。行事の豆知識として、子どもたちにも伝えることができます。

 

鏡餅は何にためにあるの?

丸い二段のお餅が、なぜ鏡なのでしょうか?

鏡餅の“かがみ”は神話に出てくる三種の神器・八咫鏡(やたのかがみ)をかたどっていると言われています。また、「鑑みる」という言葉にかけているという説も。1年の始まりに、進むべき良い道を考えようという思いが込められているのかもしれません。

また、上にのっているみかんは橙色。これには「代々栄える」という願いが込められています。

 

お正月には各々の家に「年神様」がやってくると言われています。そして、訪れた神様が宿るのが鏡餅なのです。日本のお正月は、門松と一緒に鏡餅を飾り、やってきた神様を大切に扱う風習があります。

 

「鏡開き」とは?いつやるの?

門松を飾っておく期間を「松の内」と言い、関東では1月7日まで、関西では1月15日までと地方によって時期が異なります。

この「松の内」を過ぎて鏡餅をお雑煮やお汁粉などにして食べることを「鏡開き」と呼ぶのです。

 

鏡開きの時期は、関東は1月11日、関西は1月15日もしくは20日です。自分の住む地域の鏡開きの日をぜひ調べてみてくださいね。

昔ながらの鏡開きの決まりは、包丁は使わず手や小槌でお餅を割って開くこと。これは、刃物を使うことは切腹を連想させ縁起が悪いと考えられていたからです。小さく砕いたお餅を調理して食べる時は、1年間の無病息災を願います。

 

子どもたちと一緒に鏡開きをしよう

 

 

小槌を用意して、子どもたちと鏡開きをしてみましょう。家庭では小槌を用意することがなかなか難しいため、保育園で小槌を使って鏡開きを体験できたら良いですね。

順番に小槌を持ち「えい!」とお餅を叩いていきましょう。スイカ割りのように簡単には割れないので、調理していないお餅の硬さを知る経験もできます。

 

鏡開きが終わったら、昼食やおやつの時間には、お雑煮やお汁粉としてお餅をいただきましょう。お餅は喉に詰まる危険があるため、園によっては白玉団子を使って代用することもあります。

 

子どもたちには、鏡餅の由来や、お餅を食べる時に1年間の健康を願うことを伝えていきましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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