めぐみ先生の保育コラム

保育園でできる子どもの花粉症対策

少しずつ春が近づいてきました。暖かく過ごしやすい気候は戸外遊びに最適。ですが、ちょっと気になるのが花粉の飛散量です。

 

現在、日本人の4人に1人が花粉症といわれています。そして、小児の花粉症患者も増加傾向にあるようです。保育園の子どもたちの中にも、目をこすっていたりくしゃみが止まらない子はいませんか?

 

花粉症の症状

 目の症状・・・充血、痒み、涙が出る、腫れ

 鼻の症状・・・鼻水、くしゃみ、かゆみ

 

花粉症の症状は目と鼻の2種類。人によっては、症状が現れるのが鼻だけだったり目だけだったりします。また、目と鼻の症状に伴い、頭痛が起こったりぼーっとしたりすることも。

 

気をつけたいのは、他の病気と間違えて判断してしまうこと。目の症状は、ウイルス性結膜炎の症状とよく似ています。また、鼻の症状は冬から春先にかけて流行するインフルエンザに似ています。

 

安易な判断で「花粉症だと思いますよ」と保護者に伝えるのはNG。気になる症状が見られたら、病院を受診するように勧めましょう。

 

保育園でできる花粉症対策

・マスクやメガネの着用

マスクを着用することで、吸い込む花粉を減らすことができます。また、最近は子ども用の花粉対策メガネが販売されています。子どもたちはそれらを使い慣れていないかもしれません。正しい使い方を教えましょう。また、友達のものと混同しないように名前を書くように、保護者におしらせすることをおすすめします。

 

・花粉の飛散量を見て戸外遊びをする

ニュースなどで、毎日の花粉量をチェックしましょう。天気の良い日や暖かい日は花粉量が多いので注意が必要です。また、時間帯によっても花粉の飛散量は変化します。13時〜15時は最も飛散量が多く、午前中は少ないようです。緑の多い公園などに遊びに行く際は、時間帯にも配慮したほうが良いかもしれません。

 

・洗濯物はなるべく室内で乾かす

洗濯物や布団を外干しすると花粉が付着します。取り込む時に叩いても、花粉は完全に落ちません。花粉量が多い日は、なるべく室内に干したり乾燥機を活用しましょう。

 

感染症と同じように花粉症に意識を向けよう

花粉症は感染症と違いうつる病気ではないので、つい油断しがちです。しかし、ちょっとした工夫で快適に過ごすことができるのです。子どもは自分の不快感をうまく言葉で表現できない時もあります。花粉症の子がいたら、担任が意識を向けて配慮することが大切です。

また、おたよりやクラスの掲示板で保護者に向けて情報を投げかけるのもいいですね。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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