認定こども園では、様々な就労状況の家庭のお子さんを預かります。そのため在園時間や登園期間が異なる子どもたちが一緒に生活しています。
特に、夏休みや春休みといった長期休業期間には子どもたちの間に大きな体験の差が生まれます。
幼稚園利用対象となる1号認定の子は登園せず家庭で過ごしますが、保育園利用対象となる2号認定の子は毎日登園します。
このように登園期間が異なる子どもたちを一緒に保育する場合、どのように配慮したら良いでしょうか。
それぞれの生活の違いに配慮する
登園しない1号認定の子どもたちは、家庭の中で保護者やきょうだい児と一緒に過ごしたり、親戚の家に行ったり、旅行に出掛けたりといった体験をします。また、地域で行われる様々な催しに参加することもあるでしょう。
一方で、2号認定の子どもたちは、登園して生活します。職員も夏休み期間に入るため、合同保育の時間が増えたり、子どもたちの人数が通常より少なくなるため、ちょっと特別な活動をすることもあるでしょう。
保育者は登園している子どもたちの活動を充実させるとともに、登園していない子どもたちの様子も想定し、それぞれの体験が園生活に活かせるように考えていくことが必要です。
長期休業期間ならではの体験には1号認定児にも参加を呼びかける
長期休業期間には、普段はできない体験をすることができます。地域のお祭りや、プロを招いたダンス教室やワークショップ、地域の商店や農業と協力して餅つきや農業体験をしたり。
こういった特別な体験の機会には、ぜひ1号認定児の家庭にもお知らせをし、一緒に参加できるように呼びかけてみると良いでしょう。
家庭で過ごしている子どもたちの様子を見たり、保護者とコミュニケーションをする機会にもなります。
休業期間中も保護者との連携を図る
長期休みの間に園だよりやお知らせを発行したら、登園していない子どもの家庭にも届けるようにしたいですね。郵送のほか、アプリやメールを使って情報提供をしている保育園もあるようです。
登園していない期間であっても、保育園を利用し育児相談や情報の取得ができることを事前に保護者へ伝えておくと良いですね。
2号認定児の保護者にも、休業期間中の保育内容やクラスの子どもたちの様子を詳しく伝え、休み明けの保育にスムーズに移行できるよう配慮しましょう。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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