食事をする時、子どもたちに「よく噛んで食べましょうね」と伝えていると思います。
しかし、なぜよく噛んで食べるのが大切なのか、その理由を知っていますか?
今回は、よく噛んで食べたほうが良い理由と、噛む回数を増やすための工夫についてお伝えします。
噛んで食べると良いことがたくさんある!
1)あごの骨や筋肉が丈夫に育つ
2)脳を刺激し、満腹感を得られる
3)唾液が出て虫歯を予防することができる
4)食べ物を細かく噛み砕くことで、消化と吸収を助ける
5)脳の動きが活性化する
6)食べ物の旨味が分かる
食べ物をよく噛んで食べると、以上のような良いことがあります。
子どもたちに伝える時は、言葉で伝えるよりも、ペープサートや絵カードなど視覚物を使うとより効果的に伝わると思います。
噛む回数を増やすにはどうしたら良いの?
しっかり噛める食材を食べよう
・れんこんやごぼう、きのこなど繊維の多い食べ物
・貝類、たこ、こんにゃくなど弾力のある食べ物
・ナッツ、ひじき、きゅうりなど硬い食べ物
・おやつでは干し芋がおすすめ!
噛む回数が増える食材の形状
・繊維に沿って切る
・厚みを持たせる
・半月切り、輪切り、乱切りなど少し大きめに切る
※離乳食では大きさが段階に適しているか確認する。窒息を防ぐため。
・きゅうりやトマトをそのまま食べる
・肉や魚をよく焼くと噛みごたえが増す
子どもたちには、よく噛むことがなぜ大切なのかを伝えると同時に、どんな形のどんな食べ物を食べると噛む回数が増えるのかまで紹介できるといいですね。そのために、クッキング体験などを保育の中に取り入れるのもおすすめです。
また、こういった情報は給食室のスタッフや保護者にも共有することで、普段の献立の中にもよく噛める食べ物をたくさん取り入れていくことができます。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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