子どもたちの五感を刺激し、想像力と創造力を育むことができる粘土遊び。こねたりちぎったり、つなげてみたり、つぶしてみたり。遊び方は自由自在。まだ力が強くない子でも楽しく遊ぶことができる道具です。
ここでは、粘土の種類や粘土遊びのねらい、遊び方のアイデアを紹介します。
保育の中で活用しやすい代表的な3つの粘土
保育でよく使われる粘土は以下の3つです。扱いやすく、安全性が高いという特徴があります。
油粘土
油脂をベースにつくられた粘土。乾燥・硬化しにくいため何度でも使うことができます。保育園や小学校ではおなじみの粘土です。
紙粘土
パルプや紙を原料とする粘土。乾燥すると硬化し、軽量になる特性があります。乾いた後に絵の具で着色しやすい素材です。
小麦粉粘土
小麦粉を原料とする粘土。小麦粉と水と塩を使って簡単につくることができる安全性の高い粘土。ただし、小麦アレルギーがある場合には注意が必要。
粘土遊びのねらい
粘土遊びのねらいは発達によっても異なります。下記はあくまでも一例です。
1-2歳
- 粘土の感触を楽しむ
- 指全体を使って粘土をこねる動きを楽しむ
3-5歳
- 色々な形をつくり、表現する
- 完成形のイメージを膨らませながら造形する
- 粘土に絵の具を混ぜて色の変化に興味を持つ
- 作品について自分の言葉で表現する
遊び方のアイデア
おだんごやさん
両手を使って、コロコロと転がし、丸を作ってみましょう。潰して平べったくしたり、2つをくっつけて大きなおだんごにしてみたり。たくさんできたらおだんごやさんへと遊びを発展させてみましょう。
にょろにょろヘビ競争
のし棒を扱うように、手で粘土を細長く伸ばしていきます。誰がいちばん長いヘビを作れるか競争です。
おうちごっこ
粘土を使ったごっこ遊びを楽しみましょう。動物や人を作ったり、廃材を組み合わせて仕切りを作れば、みんなでおうちごっこをすることもできますよ。
粘土遊びの魅力
粘土には遊び方のルールはありません。子どもが自由にアプローチできる素材であるという点は、粘土の大きな魅力だと思います。工夫次第ではごっこ遊びやゲームに発展させることも可能です。幅広い遊び方ができる粘土の魅力をぜひ深掘りしてみてくださいね。
(記事公開日 2019年09月05日)
(記事更新日 2024年06月06日)
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |