めぐみ先生の保育コラム

良いおもちゃ選びのヒント

子どもたちの育ちに繋がったり、興味の幅を広げるおもちゃを用意する時、何を基準に選んだら良いのでしょうか?また、手作りおもちゃを作る時のポイントは?

今回は、良いおもちゃ選びのヒントについてお伝えしましょう。

 

良いおもちゃってどんなおもちゃ?

(1)いろいろな動きを楽しめる

(2)心地よい音がする

(3)感触が良い、触って楽しい

(4)適度な重さと大きさ

(5)壊れにくい

 

一般的には、上記のようなおもちゃが良いおもちゃと考えられています。

 

良いおもちゃに表示されているマーク

おもちゃによっては認定マークがついているものがあります。それぞれどんな意味があるのか見ていきましょう。

 

・STマーク

日本玩具協会が定めた安全基準に合格した玩具に表示されている。先端テスト、通過テスト(誤飲リスク)、可燃性の検査、化学的特性の検査など厳格なテストが設けられている。

 

・CEマーク

ヨーロッパ(EU)における法的規制に対する適合性表示マーク。玩具以外にも家電や医療機器にも表示されている。形状やひもの長さ、強度、塗料の種類がチェックされている。

 

子どもがおもちゃに飽きてしまう時に考えられる理由

⒈子どもが受け身になるおもちゃだから

聞くだけ、見るだけなど子どもが受け身になるおもちゃの場合、子どもはすぐに飽きてしまいます。能動的にかかわり、遊びの幅が広がっていくものを選びましょう。

 

⒉おもちゃに興味を持っていないから

遊びに使うものだと分かっていなかったり、他にもっと興味のあるものがあるのかもしれません。新しいおもちゃを導入する時は、子どもたちが興味を持てるような見せ方や伝え方を工夫しましょう。

 

⒊知的好奇心が満たされないから

年齢や発達段階に合っていないおもちゃなのかもしれません。年長児に乳児向けの玩具を渡してもすぐに飽きてしまいますよね。

 

遊び方を決めつけず、自由な発想力を尊重しよう!

「こうやって遊んだほうがおもしろいよ」「このおもちゃの使い方はこうだよ」と、つい誘導したくなってしまう気持ちも分かります。そういう時は、遊び方を決めつけるのではなく「先生はこんなふうに遊んでみようかな〜」と隣で遊んで手本を見せて子どもたちが興味を持つか確認してみるのはどうでしょう。

 

子どもたちが自分で考えておもちゃとかかわり、自由な発想を活かして遊べることが何よりも大切です。うまくいかなくても、自分で工夫して解決すれば大人から教わる以上の収穫があり、満足感も得られます。

子どもたちが良いおもちゃに触れ、楽しみながら成長する様子を見守りましょう。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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