「良い姿勢で座りましょうね」と子どもたちに正しい椅子の座り方を促したことはありますか?では、具体的に「正しい椅子の座り方」とはどんな姿勢なのでしょうか。
今回は、子どもたちに伝える時に役立つ「正しい椅子の座り方」のお話をご紹介します。
なぜ椅子に正しく座る必要があるの?
正しい椅子の座り方について詳しく見ていく前に、そもそもなぜ「正しく」座る必要があるのかについてお話しましょう。
椅子の正しく座るのは、以下の理由からであると考えられています。
・集中力を保つため
製作や食事など、目の前のことに集中して取り組むため。足が浮いていたり、体が椅子からずり落ちていたら、落ち着いて目の前のものに向き合えません。正しい姿勢で座ると、疲れにくくなるとも言われています。
・身体の健康な発育のため
幼児期は筋力や骨格を育てる大切な時期。健康な体を養う上で、体に負荷をかけたりバランスが崩れるような座り方は望ましくありません。また、視力低下の原因になる場合もあります。
・安全への配慮
椅子の上でバランスを崩して転倒する事故もあります。子どもの安全面を守る上でも、正しい座り方を伝えることは大切です。
正しい座り方について
正しい座り方のポイントを体の部位ごとにチェックしてみましょう。
・足:全体が床につく。膝が軽くつくようにそろえる。
・背中:背もたれに軽く当たるように伸ばす。
・おしり:椅子のいちばん奥にのせる。
・目線:黒板など前のものをまっすぐ見る。机の上のものを見るときは、大人の拳3つ分は離れる。
・手:机の上に置く場合は、肘が直角に曲がっているのが理想。机がない場合は膝に両手を置く。
椅子とテーブル選びのヒント
椅子に座った時に正しい姿勢を保つためには、子どもの体に合った椅子やテーブルを選ぶことも重要です。高さや座面の大きさ、背もたれの形はどうなっているでしょう?これらの寸法や形が適切でないと、どんなに頑張っても正しい姿勢を保つことは難しくなります。子どもたちが使っている椅子とテーブルを、園全体で見直す機会をつくってもいいかもしれませんね。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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