遠足は子どもたちにとって非日常体験。園の外に出て遊ぶ経験はちょっと特別で、ワクワクするはず。子どもたちにとって楽しい遠足を実現するため、保育者は何ができるでしょうか?季節や年齢によって行く場所はさまざまですが、遠足に出掛ける前には必ず「下見」を行う必要があります。今回は、保育者が遠足の下見に行った際に確認しておきたい主なポイントについてまとめました。
遠足の下見のチェックポイント
・お弁当を食べる場所は?
芝生の上やベンチなど、参加者の人数を考えて昼食の場所を選びましょう。
・トイレや水道はどこ?個数は?
行き先のトイレはすべてチェックしましょう。便器の数、洋式か和式か、乳児クラスではオムツ替えや授乳ができる場所の有無も要確認。
・雨宿りできる場所はある?
突然雨が降ってきた場合の動線もチェック。屋根の下や建物の中に避難できない場合は、バスをできるだけ近くに駐車するなどの工夫を。
・視界を遮るものは?
子どもたちの遊び場は、見晴らしの良い場所であるほど全体を見守りやすくなります。山や川など自然の中を散策する場合も、できるだけ歩きやすく障害物がないルートを選びます。
・子どもたちが近づかないほうが良い場所は?
喫煙所や貯水槽など、注意が必要な場所があればチェックしましょう。
・事務所や管理センターの場所は?
施設や公園を管理する事務所等の所在を確認しましょう。当日の動きを職員の方と共有しておくことで安全に遊ぶことができます。
・集合写真はどこで撮影する?
集合写真を撮る場所はいくつか候補があると良いですね。ルートや天候に応じて決めましょう。
・音楽を流しても大丈夫?
レクで音楽を流したりマイクを使う場合、必ず管理者に事前確認を。場所によっては禁止されていることも。
・駐車場の場所はどこ?
大きな公園や施設では駐車場が複数箇所に分かれている場合も。ルートを考え、どの駐車場に停めるべきか決めておきます。
・(公共交通機関を使う場合)徒歩の道のりは?
バスや電車を利用する場合、目的地までにルートを歩いて確認します。歩道の有無、交通量、目的地までの距離と時間を把握しましょう。
下見をした上で当日までに考えておくべきこと
下見をすると、新たな遊びのアイデアが広がったり、予想していなかった課題に気づくこともあります。遠足当日までに、職員間で下記のような項目を話し合っておくと良いかもしれません。
・レクの内容は?
・どんなルートで回るか
・先生たちの役割分担
・タイムスケジュール
・人数確認のタイミング
・先生たちの持ち物
・活動中の職員配置
・迷子が出たらどうする?
・地震が起きたらどうする?
・体調不良の子が出たらどうする?
・保護者への情報共有の詳細
楽しい遠足にするためには、安全であることが基本です。子どもたちにとって思い出深い素敵な1日になることを目標に、園全体で遠足の計画を進めていきたいですね。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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