めぐみ先生の保育コラム

【感染予防】保育現場におけるマスクの正しい使い方

感染症が流行する時期は、マスクを着用しながら保育を行う方が多いと思います。

「表情が隠れてしまうから子どもや保護者の前ではマスクをつけない方が良いのではないか?」という意見もありますが、ウイルスの飛沫感染や接触感染の予防に効果があるため、感染症が流行している時や鼻水やくしゃみが出る時には着用したほうが良いでしょう。

 

今回は、保育現場におけるマスクの正しい使い方についてお話します。

 

マスクは何のためにつける?

マスクには二つの役割があります。一つは自分から他者へウイルスをうつさないようにすること。もう一つは他者からうつされるのを防ぐことです。

咳やくしゃみをした時だけでなく、会話をしている時にもつばなどが飛び、ウイルスが人へうつってしまうことがあります。これを飛沫感染といいます。子どもたちと話す機会が多い保育士は、特に気をつけたほうが良いですよね。

 

また、手にウイルスが付いている場合、マスクを付けていることで鼻や口からウイルスが侵入する「接触感染」を予防できます。ウイルスの核が小さいものは空気中に漂って「空気感染」を引き起こすため、この場合も感染症拡大を防ぐためにはマスクが必要不可欠です。

 

マスクの正しい使い方

では、マスクの正しい使い方を確認しましょう。

 

・鼻やアゴまでしっかりと覆う。

・鼻の周辺を押さえて顔に密着させる。隙間をなるべく作らない。

・マスクを外したら紐を持ち、布の面には触らない。

・使い捨てマスクは一度外したら捨てる。布マスクは一度使ったら除菌を行う。

 

また、子どもたちには上記4つに加え、以下のルールを伝えると感染拡大を防止することができます。

 

・お友達のマスクを使わない。マスクは自分のものだけを使う。

・マスクの布や紐を口の中に入れるとばい菌が入ってしまうからやらない。

・外したマスクを入れるジッパー付きの袋をおうちから持ってくる。

 

園内でマスク着用に関するルールを決めて共有する

保育者がマスクを着用することで喜怒哀楽の表情が伝わりづらくなり、赤ちゃんが怖がって泣いてしまったり、保護者に対する印象が悪くなってしまうという困った面もあるかと思います。しかし、命を守ることを優先しなくてはいけない現場では、やはり感染の予防にはマスクが欠かせません。

保育者たちがマスクを着用する理由を保護者に理解してもらうために、おたよりや掲示板等を利用して丁寧に説明していきましょう。また、園内でもマスク着用に関するルールを決め、職員全員がルールを守ることが大切です。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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