保護者が手に取るおたよりの作成や連絡帳の記入も保育士の仕事です。家庭と園の架け橋となる書類では、誰が読んでも分かりやすく正しい言葉を使うのが適切ですね。
今回は、おたよりや連絡帳でありがちな文章のミスについてお伝えします。
表記の統一
「遊ぶ」「あそぶ」、「友達」「友だち」、「走る」「はしる」、「給食」「昼食」「お昼ごはん」など、意味は同じでも表記がバラバラになってしまうことがあります。
表記ルールを作成し、園全体で共有するのがおすすめです。
「づ」と「ず」の間違い
「づ」と「ず」を含む言葉は特に間違いやすいので気をつけましょう。
<「づ」の言葉の例>
片付け、気づき、言葉使い、〜しづらい、糊付け
<「ず」の言葉の例>
少しずつ、一人ずつ、いずれ
「ら」抜き・「い」抜き言葉
会話では気にならないかもしれませんが、文章では気をつけましょう。
<ら抜き言葉の例>
・食べれる→食べられる
・見れる→見られる
・起きれる→起きられる
<い抜き言葉の例>
・読んでる→読んでいる
・思ってる→思っている
・話してる→話している
二重表現
二重表現とは同じ意味の言葉を二回繰り返すことです。
<二重表現の例>
・被害を被る
「被」という同じ意味が二回使われています。正しくは「被害にあう」「被害を受ける」
・一番最初、一番最後
「最」は「一番」という意味です。正しくは「最初」「最後」「はじめ」「おわり」
・まだ未定
「未」は「まだ」という意味です。正しくは、「未定です」「まだです」
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |