めぐみ先生の保育コラム

子どもたちと一緒に考えたい雨の日のお約束

6月は雨の季節。通勤が大変だったり洗濯物が乾かなかったり大人の視点だと梅雨はちょっと憂鬱かもしれませんね。しかし、子どもたちにとっては違います。梅雨の時期だから出会える自然物に触れたり、長靴を履き傘をさして歩いたり、晴れの日にはできない特別な体験ができる季節なのです。

今回は、そんな梅雨を楽しく過ごすためにも、子どもたちと一緒に考えたい「雨の日のお約束」についてお話します。

 

雨の日に起こりやすい事故

さまざまな発見のある雨の日は、危険なこともたくさんあります。

視覚物等を使って子どもたちと一緒に以下のような危険について話し合い、お約束を考えてみてはいかがでしょう。

 

・傘を振り回してお友達の目に入ってしまう

・自転車に乗りながら傘をさすのは法律違反

・傘が風で飛ばされて車道に出てしまう

・畳んだ傘の先を人に向けると危険

・道路がすべりやすいため、ゆっくりと歩く

・雨で視界が悪くなっているので交通事故の危険も倍増

 

この他にもヒヤリハットがあるかもしれませんね。ぜひ園内でも話し合って事例検討をしてみましょう。

 

傘やレインコートの使い方

子どもたちに傘やレインコートの使い方について伝え、実際に練習してみましょう。

 

【傘の使い方のポイント】

・開く時は、人がいない方向に向ける。

・傘をさしたらしっかりと持って振り回さない。

・傘を畳んだら屋外で水滴を軽く落とす。

・畳む時は傘のひだがよれないように丁寧に。※お部屋の中でみんなで練習してみるといいかもしれませんね。

 

【レインコートの使い方のポイント】

レインコートには上下が分かれているセパレートタイプや、分かれていないコートタイプ、ポンチョタイプなどがあります。セパレートタイプは着脱の時間がかかったり、ポンチョタイプは手の自由度が制限されてしまうこともあり、家庭にコートタイプの着用をおねがいする園もあります。

 

・フードをしっかりとかぶり、袖やズボンの裾が濡れないようにしまう。

・レインコートを脱いだら清潔な場所に干して乾燥させる。

 

雨の日のお散歩も楽しい

雨の日のお約束を伝えたら、雨の日のお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。アジサイやカエル、水たまりなど雨の日ならではの発見を子どもたちと共有することで、自然にへの関心も深まっていきます。

 

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佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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