気温が高くなる季節、保育現場ではどのような暑さ対策を行っているのでしょうか。今回は熱中症を未然に防ぐために現場でできる工夫についてお伝えします。
暑さ指数をチェックしよう
環境省のサイトでは、毎日の暑さ指数の実況と予測を発表しています。2日後までの指数予測を確認することができるので、「警戒」「厳重警戒」「危険」といった指数が出ている場合は戸外遊びを見送ったほうが良いでしょう。戸外遊びをする場合も、日除けがあるスペースで時間を決めて遊びなど注意が必要です。
また、地域ごとに「熱中症警戒アラート」が発表された場合は、特に予防行動を心掛けましょう。
環境省のサイト
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
日除けの方法を考えよう
窓やテラス、園庭にシェードを設置することで日陰を作り、気温の上昇や肌の日焼けを防ぐことができます。アサガオやヒョウタン、ヘチマ、ゴーヤーなどを子どもたちと栽培し、グリーンカーテンで日陰を作っている園もあります。
日除けという点では、屋外に出る時の帽子も重要です。首元まで日除けがついた帽子をかぶることをおすすめします。
水分補給は熱中症対策の基本
夏の水分補給は特に気をつけていることかと思います。登園後、午前の活動の前、活動の最中、昼食時、午睡後、おやつ、夕方の活動前など、活動の区切りをみて子どもたちがこまめに水分補給を行えるよう準備しましょう。一度に大量の水分を補給するよりも、少しずつでもこまめに補給するほうが効果が高いと言われています。
ミネラルを含む麦茶や、薄めたスポーツドリンクを提供している園が多いようです。
昔ながらの暑さ対策
冷房をつけることも大切ですが、昔ながらの暑さ対策もヒントになります。子どもたちと一緒に大きなうちわを作ったり、打ち水をしたり、古来から行われている方法で涼を感じることもできます。文化に親しむ意味でも、こういった活動を取り入れてみるのも良いかもしれませんね。
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佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |
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