めぐみ先生の保育コラム

保育園のコロナ感染防止対策

新型コロナウイルスの感染拡大により、全国の保育園ではさまざまな感染防止対策が行われています。今回は、実際に保育現場で行われている対策の事例をご紹介します。

 

保育室の机にアクリル板を設置

活動や食事の際の飛沫感染を防ぐ目的で、保育室の机の上にアクリル板を設置。ホームセンターで売っているアクリル板を机のサイズに裁断して、保育士が手作りしたという園も。子どもたちと一緒にシールを貼ったり油性ペンで縁取りしたりして、華やかな雰囲気にしている園もあるようです。

 

運動会や発表会の行事をクラスごとに開催

運動会や発表会を止むを得ず中止する園もある一方、例年通り開催する園もあります。その際は全園児が一斉に行うのではなく、クラスごとや乳児クラス・幼児クラスで開催日を分けたり、見学者の人数を制限するなどして密集しない環境で開催できるよう工夫されています。

 

園外散歩は地域の感染者数を考慮して行う

感染の影響が長期化する中、屋外遊びの長期自粛は子どもたちの心身の成長にも影響を及ぼす恐れがあります。バギーの消毒や帰った後の手洗いうがい、手指消毒を徹底することで感染予防をしながら、子どもたちが屋外で体を動かして楽しめる時間を設けています。

また、東京都などコロナの影響が特に深刻な地域では、自治体のHP等で毎日の感染者数をチェックし「昨日の感染者が100人以上であれば散歩は控える」等の基準を設けている園もあるようです。

 

歯みがきの時間は飛沫が飛ばないように工夫する

食後に歯磨きをする場合、特に感染予防を意識する必要があります。隣の友達と腕一本分の距離を開けること、歯を磨いている間は口を閉じて私語を控えること、うがいをする時は水しぶきが飛ばないよう低い位置から吐き出すことなど、子どもたちに指導している園もあるそうです。

保育者が仕上げ磨きをする場合は対面では行わず、飛沫が飛ばない場所から手早く行うように気をつけることが大切です。

 

全員で共通認識を持って感染予防対策をしよう!

保育現場の感染予防対策の事例をご紹介しました。その他にも、保育者が出勤前の体温測定を徹底したり、必ずマスクを着用して保育に臨むなどの対策が当たり前になってきています。

大人も子どもも感染予防を意識し、全員で共通認識を持つことが、安全・安心な保育につながるはずです。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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