11月15日は七五三のお祝いの日。子どもたちが元気に成長できたことに感謝し、今後の健やかな成長を願う行事です。保育園では七五三の行事食メニューを提供したり、担任がクラスの子どもたちに記念の贈り物をする場合もあるようです。保育園でどんなお祝いの仕方ができるか考えてみましょう。
七五三について
七五三は、3歳の男女、5歳の男児、7歳の女児が11月15日前後に氏神様や神社へ参拝する行事です。祖父母を含めた三世代でお参りへ行き、参拝後には会食をする家族もいます。晴れ着を用意して記念撮影を行い、思い出の写真を残す方も多いようです。11月15日前後は、子どもたちや保護者から七五三のお祝いをした話を耳にすることもあるでしょう。
七五三といえば子どもの健康長寿を願う「千歳飴」という縁起物があります。これは江戸時代から広まり、「飴のように細く長く粘り強く、千歳(1000年)健康に生きてほしい」という願いが込められているそうです。子どもたちに七五三のお話をする時に、千歳飴の由来についてもぜひ伝えてみてはいかがでしょう。
保育園で七五三のお祝いをしよう
●給食で七五三のお祝い膳
花形のちらし寿司やお赤飯のおにぎり、いちごとミルクの紅白パフェなど、11月15日にお祝い膳を用意する保育園もあるようです。見ているだけで嬉しい気持ちになりそうですね。
●手作りの千歳飴袋
こちらは担任が手作りする場合と、活動の中で子どもたちと一緒に作る場合があります。画用紙等を使って細長い袋を折り、持ち手を付けます。子どもの顔写真を貼ったり、コラージュやスタンプなどの技法を使って可愛らしい袋を作りましょう。
●ペープサートや絵本で七五三に親しむ
七五三にまつわる絵本やペープサート、パネルシアターを使って子どもたちに七五三の由来を伝えます。11月のお誕生日会に合わせて行うのも良いですね。
<七五三にまつわる絵本の例>
『七五三だよ 一・二・三』
作・絵:長野 ヒデ子 出版社:佼成出版社
『ぎゅっとだっこ七五三』
作:内田 麟太郎 絵:山本 孝 出版社:岩崎書店
『七五三すくすくおいわいの日!』
作:ますだ ゆうこ 絵:たちもと みちこ 出版社:文溪堂
『みんなげんきで七五三』
作:寺村 輝夫 絵:いもと ようこ 出版社:あかね書房
日本の伝統文化に親しむ機会にも
七五三は古くから行われている日本の伝統行事。なぜ七五三っていう名前なの?どうして着物を着るの?千歳飴を食べる理由は?など、子どもたちと一緒に七五三について詳しく調べていく過程も大切にしたいですね。子どもたちが日本の伝統文化に興味を持てるよう工夫していきましょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |