予防接種は子どもの健康を守るために大切なもの。保育士が予防接種に立ち会う場面はないかもしれませんが、保護者から予防接種に関する質問や相談を受けることもあります。ここでは、予防接種の種類や受けるためにはどうしたら良いかについて解説します。
予防接種とは
予防接種は「予防接種法」に基づき区市町村ごとに実施されます。定期接種(対象者は受けるように努力する)と任意接種(対象者の希望による)の2種類があり、住んでいる区市町村ごとに実施スケジュールや補助内容が異なります。
赤ちゃんはお母さんから免疫をもらって生まれてきますが、しばらくするとその効果が減少し病気にかかりやすくなります。また、かかりやすかったり重症化しやすい年齢があるため、そのタイミングに合わせて接種が勧められています。
予防接種の種類
定期接種と任意接種には主に以下のようなものがあります。
◇定期接種
Hib感染症、小児の肺炎球菌、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻しん・風しん、日本脳炎、BCG(結核)、ヒトパピローマウイルス感染症、水痘、B型肝炎
◇主な任意接種
おたふくかぜ、インフルエンザ、ロタウイルス
予防接種を受けるには
受けたほうが良い予防接種の種類やスケジュールを知りたい場合は、区市町村の窓口や子育て世代包括支援センター、保健所・保険センターやかかりつけの病院に確認します。特に乳児期は多くの種類の予防接種が推奨されているので、自治体の子育てアプリやインターネットも併用して接種漏れを防いたほうが良いでしょう。
保育園で予防接種について相談を受けた場合は、上記で紹介した専門機関を紹介したり、園の看護師と連携して助言をしたりすることで保護者の不安を和らげることができると思います。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |