保育実習が終わりに近づくとホッとすると同時に子どもたちとのお別れが寂しくなりますよね。実習中は楽しかったことや達成感を感じたことだけでなく、思うようにできず悔しさが残った出来事や自信をなくしてしまうこともあったかもしれませんね。しかし、それらの経験は大切な財産です。
実習中の出来事を丁寧に振り返り、今後の糧にしていきましょう。
自分だけの「振り返りノート」を作ろう
実習中にアドバイスを受けた内容や自分の感想をノートに綴っておくことをオススメします。園や学校に提出する実習記録には正直な気持ちは書きにくいかもしれませんが、自分だけが見るノートであれば「こんなことができなくて注意されてしまいショックだった」「昨日よりうまくできた気がして嬉しい!」など、率直な気持ちを自分の言葉で残しておくことができます。
学生時代に感じたことの記録は、保育士になった時に見返しても役に立ちますし、自分が実習生を指導する立場になった時にはぜひ読み直したいものです。
「私は保育士に向いていない」と決めつけない
実習園の先生から厳しいことを言われたり、計画していた通りに実習が進まなかったりしたことで「保育士には向いていない」と自信を失ってしまうことがあります。
そんな時はぜひ、実習園の先生や身近にいる先輩保育士の学生時代の経験談を聞いてみてください。きっと誰もが失敗したことや悔しかった経験を持っているはずです。先輩たちはそういった苦い経験をどう乗り越えたのか、なぜ今も保育士を続けているのかなど聞いてみると、前向きな気持ちが芽生えてくるかもしれませんよ。
実習が終わりを迎えたら
実習園の先生や子どもたちに、心から感謝を伝えてお別れしましょう。また、もしも実習先でさらに学んでみたいと感じた場合は、ボランティアや保育補助のアルバイトを募集していないか確認してみるのはいかがでしょうか。実習よりもさらに一歩踏み込んで保育現場に入ることで、勉強できる内容の幅も広がると思います。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |