子どもたちに多くの絵本に親しんでもらいたいという思いから、絵本コーナーを設けている園は多いのではないでしょうか。
今回は、絵本コーナーを作る時のポイントについてお伝えしたいと思います。
絵本を手に取りやすくするための工夫
子どもの目線で絵本の表紙が分かりやすいことや手に取りやすいことを重視しましょう。低い位置に棚を置いたり、ウォールポケットを活用したりすることで、気に入った一冊を自分で探しやすくなります。
季節の絵本や特におすすめしたい絵本も見えやすい位置に置くことをおすすめします。
保護者のための本も設置
絵本コーナーの一角に保護者のためのコーナーを設けている園もあります。育児に関する実用書をはじめ、大人にも読んでほしい絵本や園長おすすめの一冊、担任の趣味の本などバラエティに富んでいると、普段あまり本を読まない保護者も「ん?なんだろう?」と立ち止まって手を伸ばしてくれるかもしれません。
単純に本を置くだけでなく、本の隣にカードを添えて保育者の感想を伝えることもおすすめです。(本屋さんのポップのようなイメージです)
「●●先生はあの本が好きなんですね。私も読んでみます」と、一冊の本を通して保護者や保育者同士でも会話が広がるかもしれません。
絵本コーナーを「子どものための場所」と限定せず、「大人と子どもが一緒に楽しめる場所」にするために色々な工夫ができそうですね。
家庭でも絵本を楽しんでもらいたい
家庭でも絵本を読んでもらえるように、貸し出し制にするのも良いと思います。本物の図書館さながら、貸し出しカードや借りた本を記録できる「読書の記録ノート」などを取り入れるのも楽しいですね。気に入った絵本を選び、家族と一緒に読む楽しさを味わう経験に繋がるはずです。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |