6月10日は時の記念日。分かりやすく「とけいの日」と呼ばれることもあります。
今回は、時の記念日の由来や保育のアイデアについてお伝えします。
時の記念日ってどんな日?
時の記念日が制定されたのは1920(大正9)年のこと。
日本書紀に記されている内容によると、日本で初めて「漏刻」という水時計を使って時間を知らせたのが671年の6月10日だったそうで、東京天文台や生活改善連盟がその史実にちなんでこの日を「時の記念日」と定めました。
近代化が進む大正時代、欧米に追いつくために国民に時間を守らせて生活の改善と合理化を図ることが制定の目的だったそうです。現在は「時間の大切さを感じる日」として親しまれています。
「時の記念日」保育のアイデア
- 時計にちなんだ歌を歌う
「くじらのとけい」「とけいのうた」など時計にちなんだ歌を取り入れてみてはいかがでしょう。手遊びやペープサートを使って楽しむこともできます。
- 時計や時間にちなんだ絵本を読む
絵本を介して時間の大切さを考えるきっかけに。乳児向けから幼児向けまで、時計や時間にまつわる作品はたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。
「とけいのほん」(まつい のりこ作/福音館書店)
「とけいのおうさま」(こすぎ さなえ作/ たちもと みちこ絵/PHP研究所)
「くろくまくんのとけいえほん」(たかい よしかず作/くもん出版)
「せいめいのれきし」(バージニア・リー・バートン作/岩波書店)
- 時計の製作をする
トイレットペーパーの芯や紙コップ、ダンボール等を使ってオリジナルの時計を作ってみませんか。掛け時計、腕時計、置き時計など色々なタイプがありますよね。この時期の保育参観に親子で時計づくりの活動をするのもおすすめです。
生活の中に溶け込んだ「時計」や「時間」を発見しよう
時間は目に見えないものなので、その大切さや不思議さを子どもたちに伝えるのは少し難しいと感じるかもしれませんね。まずは生活の中に溶け込んでいる時計や時間を知らせるものを子どもたちと一緒に探してみるのも良いと思いますし、秒針や数字の面白さに気づく経験も大切です。
保育の中でどんな活動ができるか、ぜひ考えてみましょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |