おやつや食後のデザートとしておなじみのフルーツ、みかん。保育園でも給食やおやつで登場するのではないでしょうか?
今回のコラムは、そんな人気のくだもの「みかん」にまつわるお話です。
みかんは冬の代表的なくだもの
みかんは日本の冬の代表的なくだものです。「温州(うんしゅう)みかん」とも呼ばれ、和歌山や愛媛、熊本など暖かい地域でよく育ちます。スーパーに行くと季節を問わずみかんを見かけると思いますが、夏頃に売られているみかんは温室栽培のハウスみかんです。また、「早生(わせ)みかん」といって秋頃に早く熟す品種もあります。
みかんにはたくさんの種類があり、味もそれぞれ異なります。甘くて美味しいみかんは、色が濃くヘタの部分や表面のブツブツが小さいと言われていますが、実際に皮を剥いて食べてからのお楽しみ。すっぱいかな?あまいかな?とワクワクしながら子どもたちと一緒にみかんを味わってみてください。
みかんには体を守ってくれる栄養がたくさん含まれている
みかんには体に良い栄養がたくさん詰まっています。
「すっぱい!」の正体であるクエン酸は疲労回復に効くとされています。
みかんの橙色の色素であるβ(ベータ)クリプトキサンチンは食べると体の中でビタミンAに変化し、鼻やのどの粘膜を保護してくれます。
そして、果実を包む袋や白い筋に含まれるヘスペリジンという栄養は血管を強くする働きがあると言われています。外側の皮も乾燥させて漢方薬にすることができるので、みかんには捨てるところがないのです。
その他にもビタミンC、ビタミンB(葉酸)、カリウムなどが豊富に含まれています。
みかんをよく観察してみよう
子どもたちにも馴染み深いみかん。いつも見慣れているくだものでも、面白いポイントがたくさんあります。
皮の触り心地、甘酸っぱい匂い、重さなど、みかんに触れて観察したり絵を描いたりして遊んでみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |