とび出したり、ひっぱったり、まわったり。そんな楽しい細工が施されているちょっと特別な絵本、それが「しかけ絵本」です。
しかけ絵本というと乳児向けのイメージが強いかもしれませんが、細やかな仕掛けが施され、大人ですら魅了してしまうような作品もたくさんあるのです。
ここではしかけ絵本の種類やおすすめの作品についてお伝えします。
しかけ絵本の種類とおすすめ作品を紹介
・とびだす
ポップアップがとび出す代表的なしかけ絵本
「とびだすいないいないばあ!」(学研)
「不思議の国のアリス」(大日本絵画)
・ひっぱる
つまみや紐をひっぱることができる絵本。赤ちゃんの指先の発達にも適している
「パクパク、ゴックン、ゴロゴロ、ポットンえほん」(大日本絵画)
「どうぶついっぱい! ひっぱって だーれだ?」(パイインターナショナル)
・布絵本
布でできた絵本。持ち運びやすく、赤ちゃんが口に入れても大丈夫
「いろいろにほんのきせつ」(アイアップ)
「はらぺこあおむし どこでもソフトブック」(日本育児)
・メリーゴーランドタイプ
360°楽しむことができる立体的な絵本
「メイシーちゃんのあたらしいおうち」(偕成社 )
「ようせいのおしろのぶとうかい」(大日本絵画)
・感触絵本
ふわふわ、ざらざら、つるつるなど様々な素材の感触を楽しむことができる
「ぷれいぶっく」(主婦の友社 )
「シロクマくんの ひみつ」(フレーベル館 )
・穴あき絵本
あいた穴に指を入れたり、覗き込んだり、下のページが見えるようになったりしている絵本
「どうぶついろいろかくれんぼ」(ポプラ社)
「ヨセフのだいじなコート」(フレーベル館)
・音絵本
音が鳴る絵本。メロディーブックとも呼ばれる
「Alive生きている体」(大日本絵画 )
「おたんじょうびおめでとう」(BL出版)
・絵が動く
マジックフィルムなどを使い、絵が動くような仕掛けが組み込まれている
「ギャロップ!!」(大日本絵画)
「サーカスがやってきた」(福音館書店)
・アート絵本
目を惑わせるようなユニークな仕掛けや細やかなポップアップなどアート作品のような仕掛けが施された絵本。大人も楽しめる
「エッシャー ポップアップで味わう不思議な世界」(大日本絵画)
「ナイト・ビフォー・クリスマス」(大日本絵画)
年齢を問わず楽しむことができるしかけ絵本
今回ご紹介したしかけ絵本以外にも楽しい作品がたくさんあります。ぜひお気に入りの一冊を探してみてくださいね。
読み聞かせをするために選んだはずなのに、先生自身が夢中になってしまった……なんてこともあるかもしれません。先生が楽しんでいる絵本は、きっと子どもたちの心にも響くはずです。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |