昔ながらのお手玉遊び。わらべうたを歌いながら投げたり、体のいろいろな場所に乗せて遊んだり、年齢を問わずに楽しむことができます。
今回は、そんなお手玉遊びの魅力をお伝えします。
お手玉について知ろう
・4種類の形
お手玉の形は大きく分けて4つに分類されます。
「俵形」「座布団型」「枕型」「かます型」です。ぜひそれぞれの重さや握り心地の違いを比べてみましょう。
その他にも、観光地で人形を模したものや和紙で作られたお手玉など変わり種もあります。
・中身は何を使う?
昔ながらのお手玉の中身には小豆やお米、蓮の実などが使われています。虫が発生することがあるので、お湯で消毒するなど下処理をしてから使いましょう。
手芸用のペレットを使用すると消毒の手間がかからず便利です。
・地方によって呼び方が異なる
お手玉という呼び名が一般的ですが、地方によっては「じゅずだま」「おじゃみ」「いしなご(石投)」など独特の名前で呼ばれています。
お手玉の遊び方
・ゆり玉
お手玉といえばこの遊び方をイメージする人が多いと思います。2個以上のお手玉をジャグリングのように投げて回す遊び方のことです。まずは2つから、お手玉を両手に1つずつ持って練習してみましょう。高く投げ過ぎず、10〜20cmほどの高さまで上げるのがコツです。2つに慣れてきたら3つに増やして挑戦してみてください。
・お手玉キャッチ
2人で向かい合い、それぞれ1つずつお手玉を片手に持ちます。「せーの」の掛け声で同時にお手玉を投げてタイミングよくキャッチしましょう。
・お手玉まわしゲーム
複数人で輪を作り内側を向きます。左手に1つずつお手玉を乗せ、右手で隣の人のお手玉を取って左手に乗せます。音楽に合わせてリズミカルにお玉を回していきましょう。慣れてきたらスピードアップすると面白いですよ。誰かが躓いたら終了です。
投げられなくてもOK!0歳からのお手玉遊び
お手玉遊びは乳児期から楽しむことができます。おすわりができるようになったら、大人と1対1で向き合い、肩や背中にお手玉を乗せて「ぽとん」と落ちる動きを繰り返したり、お手玉の感触を指先で感じたり、大人の手のひらにお手玉をひとつ隠して「どーっちだ?」の遊びをしたり、この時期ならではの楽しみ方がたくさんあります。
お手玉は脳トレにもなると言われ、高齢者のリハビリにも人気のようです。幅広い年齢の人に親しまれている伝承遊びなのですね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |