ゴールデンウィークや夏休みといった長期休暇が終わると、子どもたちの様子に変化が見られることがあります。登園時になかなか保護者と離れられなかったり、生活リズムが崩れてしまうことは珍しいことではありません。
そんな時に保育者はどのように対応すべきでしょうか。援助のポイントをまとめました。
個別で対応ができるように職員の人数にゆとりを持つ
長期休暇明けは子どもたちの情緒が不安定になりやすいタイミングです。登園時には1人一人の気持ちに寄り添ってあたたかく迎え入れ、食事や睡眠の場面でも個別の対応が必要になる可能性があります。
きめ細かい対応をするために、職員の人数にゆとりを持つことが大切です。事前に職員会議などで相談し、十分な人員配置を行いましょう。
特別な活動は避けてゆったりと過ごす
遠方へ出掛ける散歩やイベントごとなどは避けたほうが良いでしょう。保育園の日常生活の流れを思い出せるように、連休明けの数日間はゆったりと過ごすことをおすすめします。
連休中にレジャーなどに出掛けて疲れている子もいます。特に低年齢のクラスでは、好きな時に布団に横になるなど、いつでも休憩できる環境を整えておくことも大切です。
家庭にも呼び掛けて協力してもらう
できるだけ早めにお迎えに来てもらったり、家庭に帰ったら早く休めるようにするなど保護者の協力があることで、子どもたちも早く保育園での生活リズムを取り戻せるようになります。お迎えの際に個別に声を掛けてお願いしたり、連絡帳などを使って呼び掛けていくと良いでしょう。
いつも以上に個々に寄り添う保育を心掛けよう
連休明けの保育はいつも以上に子どもたちの様子に目を配り、不安な気持ちに寄り添ったり、個々に応じた援助をしていく必要があります。
また、長期休暇明けは保育者にとっても日頃の疲れが出やすいタイミング。子どものことはもちろんですが、自分自身の心身の健康にも目を向け、無理をしないように気をつけましょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |