めぐみ先生の保育コラム

子どもたちに伝えたい!「てるてるぼうず」のお話

「てるてるぼうず、てるぼうず、あしたてんきにしておくれ」というフレーズとともに、てるてるぼうずにおまじないをしたことがある方は多いと思います。ティッシュやガーゼで簡単に作ることができるので、子どもたちにも馴染み深い存在ですよね。

今回は、そんな「てるてるぼうず」についてお伝えします。

てるてるぼうずは女の子だった!?起源を解説

てるてるぼうずは中国から日本に入ってきた風習です。中国のてるてるぼうずは女の子の人形でした。白い紙の頭と赤い紙の洋服を着た女の子の人形にほうきを持たせ、晴れを願う時に軒下に吊るしたそうです。中国では「掃晴娘(サオチンニャン)」と呼ばれていました。

日本にこの風習が入ってきたのは江戸時代のこと。中国とは異なり、祈祷をする僧侶や修験者がモデルとなり女性ではなく男性の人形だったようです。そのため風習が入ってきた当初は「照る照る法師(てるてるぼうし)」という呼び名だったといいます。それが時の流れと共に現代と同じく「てるてる坊主」になったそうです。

保育の中で、てるてるぼうずに親しもう

運動会や遠足の前などに、ぜひ子どもたちとてるてるぼうずを作ってみませんか?手軽にティッシュで作ってみるのも良いですし、花紙や新聞紙などをちぎって丸めて作るてるてるぼうずもおすすめです!

花紙など柔らかい紙は乳児でも手で破りやすく、手先をたくさん使って遊ぶことができます。新聞紙をやぶいて丸めたものを大きなカラービニール袋に入れて「ビッグてるてるぼうず」を作れば迫力満点。保育室に吊るすとインパクトがあります。

子どもの発達や興味に合わせ、オリジナルのてるてるぼうずを作ってみてくださいね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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