汗をかきやすい季節は、子どもたちの「あせも」に注意しましょう。
ここでは、あせもができる原因や予防方法、保育で留意することについてまとめます。
あせもはなぜできる?
あせもは汗腺が詰まってしまうことが原因で起こります。通常、汗は汗腺を通って体の外に排出されますが、この汗腺が汚れなどで詰まってしまうと汗の行き場がなくなってしまい、炎症をおこすのです。汗をかきやすい夏以外にも、厚着をしている冬に発症する場合もあります。
1〜3mmほどの発疹が見られたらあせもを疑いましょう。
あせもを予防するには
あせもを起こさないために大切なことは、こまめな汗ふきや肌を清潔に保つことです。汗をかいたままにしておくと、服の中に熱がこもりあせもができやすくなります。汗をタオルで拭いたりシャワーで流したりした後に、清潔な洋服に着替えましょう。
また、肌を強くこすって拭くのはNG。子どもの肌はデリケートなので上から優しく押さえるようにして汗を拭います。
保育中に留意すること
・沐浴や水遊びで汗を流す時間を作る
暑い時期は1日に1回、沐浴や水遊びの時間を取り入れましょう。汗を流すことであせもの予防になり、子どもたちも快適に過ごすことができます。
・体の清潔を保つ
汗や汚れが肌についたままだとあせもの原因になります。食事の食べこぼしも同様です。必要に応じて温かいタオルやガーゼで体を拭いたり、汚れた服はすぐに着替えるようにしましょう。
・個別のスキンケアは園と家庭で良く相談して行う
肌の弱い子の場合は、園でもスキンケアをする必要があります。軟膏やステロイド薬などを塗布する場合は投薬指示書などを使用して、塗り間違いがないように注意しましょう。個別のスキンケアをどこまで対応するかは園ごとに事情が異なると思います。ガイドラインを作り、保護者に説明できるように準備しておくと良いでしょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |