自宅や託児所などで子どもの保育をするベビーシッター。前編では、仕事内容や資格についてお伝えしました。後編では、ベビーシッターの仕事をする時に、保護者に安心して利用してもらうためのポイントをまとめました。
ポイント1 信頼できるマッチングサイトや派遣会社を利用する
マッチングサイトや派遣会社を利用する場合、信用できる会社が運営していることは大切なポイントです。登録前によく情報収集を行いましょう。厚労省が委託事業として実施しているガイドライン適合状況調査サイト(https://matching-site-guideline.jp/)でチェックするのもおすすめです。また、公益社団法人全国保育サービス協会(http://www.acsa.jp/htm/joining/list.htm#area08)への加盟もひとつの目安になります。
利用前に面接を行う
シッティングを行う前に、できるだけ面接の場を設けて利用者の親子と顔合わせを行いましょう。自己紹介をしてシッティング中の流れを説明したり、保護者の意向を確認することで、当日もスムーズにお預かりをすることができます。健康状態や緊急連絡先、好きな遊びなど細やかなところまで確認できると良いでしょう。対面での面接が難しい場合は、オンラインで面接を行うのもおすすめです。
氏名や住所などを利用者に伝える
利用者に対して自分の情報を開示することも安心してもらえるポイントです。派遣会社ではなくマッチングサイト等を利用して個人的にシッティングを行う場合は特に、氏名や住所を伝え、資格証などを提示すると良いでしょう。また、都道府県に事業者として届出を出していることを証明できると利用者の安心感に繋がります。
保険に加入する
シッティング中に万が一のことが起こる可能性も考えられます。個人で事業を行う場合も
派遣会社等に登録する場合も含め、保険のことは必ず前もってチェックしておくと良いでしょう。また、利用者に対しても保険について金額や内容などを説明できるようにしておきましょう。
シッティング中も連絡が取れるようにする
シッティングの最中に子どもが怪我をしたり体調を崩す可能性があります。また、保護者の都合でシッティング時間が延びることもあります。そういった緊急時のためにシッティング中であっても携帯電話を常にそばに置くなどして連絡が取れるようにしましょう。
シッティング後の報告は丁寧に行う
シッティング中の子どもの様子を丁寧に伝えましょう。健康状態や睡眠、排泄の記録、遊びの様子などをレポートにまとめておくと、シッティングの記録としても使うことができ、トラブル防止にもなります。
安心して利用してもらえる工夫をしてベビーシッターの仕事を始めよう
ベビーシッターは利用者の自宅など外から見えにくい場所で1対1で子どもを預かることが多いため、安心感を持って利用してもらえることが重要です。安心して預けられるシッターであれば、その後も繰り返し依頼が来たり定期利用の申し込みも期待できます。そのためには、仕事を始める前の準備や丁寧な説明などがポイントとなります。
今回ここでお伝えしたこと以外にも、安心してもらえる方法があればぜひ取り入れてみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |