水彩絵の具やアクリル絵の具、油絵の具など、一口に絵の具といっても様々な種類があります。保育では水彩絵の具を使うことが多いかもしれませんが、色々な絵の具について知ることで、表現の幅が広がるかもしれませんよ。
水彩絵の具
透明感が魅力の水彩絵の具。水で簡単に溶けてのびやすく、子どもでも使いやすい絵の具です。透明な層を塗り重ねていくように色を置くことができ、乾いてからも水を含ませて色をのばすことができます。
アクリル絵の具
アクリル絵の具は水を多く含ませると水彩絵の具のように、水を少なくすると油絵のような絵を描くことができるのが特徴です。使い方によって幅広い表現が可能です。速乾性、耐水性にも優れています。衣類や肌につくと落ちにくいので注意しましょう。
日本画絵具
日本画を見たことはあっても、日本画を描く絵の具はあまり見る機会がないかもしれませんね。日本画絵具には、胡粉、水干絵具、岩絵具の3種類があり、膠(にかわ)という天然の接着剤と水を溶いて使用します。
岩絵具
岩絵具とは、鉱石を砕いて作られた絵の具のこと。粒子の大きさによって種類が分けられており、希少なものもあります。マットな質感が特徴的です。
油絵の具
油による独特な艶や質感が特徴的な油絵の具。顔料と油を練り合わせて作られています。顔料によっては人体に有害なものや、混ぜ合わせると変色してしまうものもあるので扱いには注意が必要です。
絵の具の特性を見つけて楽しもう!
保育の中では水彩絵の具やアクリル絵の具を使用することが多いと思います。絵の具ごとに特性があるので、その違いを楽しみながら色々な技法に挑戦してみましょう。
日本絵の具や岩絵具などは日常的には馴染みがないかもしれませんが、規模の大きな画材販売店などに行くと目にすることがあります。ぜひ好きな絵の具、好きな色を探してみてはいかがでしょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |