子どもの離乳食が順調に進み、スプーンやフォークに興味を示し始めたら、練習をスタートするタイミングです。ここでは、スプーンやフォークの練習のコツをお伝えします。
持ち方は発達に伴い変化する
スプーンを始めたばかりの頃は、手全体を使って握りますがこれは自然なことです。指先の力の入り方や手指の動きは発達に伴い変化し、段階を経て正しい持ち方を習得していきます。(全体持ち→つまみ持ち→鉛筆持ち、といったように)
この時期に大人と同じ持ち方ができないからといって、直すように促す必要はありません。
最初はスプーン、次にフォークの順番で
スプーンとフォークの練習には適切な順番があります。最初にスプーンの練習をすることで、適量を口に入れて引き抜く動作を覚えます。また、唇を使うことも練習します。いきなりフォークから始めてしまうと、唇を十分に使えず適量の食べ物を調整する練習ができなくなってしまうので順番を意識することが大切です。
食べ物の形状も重要
食べ物の形状も重要です。スプーンにのるサイズに調理したり、麺類などは短く切りすぎずフォークに引っかかる長さに調整します。すくいにくい場合は、とろみをつけるとすくいやすくなります。
まとめ・手の動き以外にも注目しよう
スプーンやフォークの練習をしていると、つい手の動きばかりに目がいきがちですが、口の動きや座ったときの姿勢、食べ物の形状なども練習を進めていく上で重要なポイントです。全体的な要素を見ながら援助していくようにしましょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |