めぐみ先生の保育コラム

ホタルについて知ろう!光る理由や鑑賞の方法

ホタルは自然環境が豊かな場所で6〜7月に見ることができる昆虫です。ピカピカと光る姿はとても美しく、生息地に足を運び鑑賞をしたくなります。

ここでは、ホタルの特徴や鑑賞時の注意点などをお伝えします。

 

日本にはどんなホタルがいるの?

日本には約50種類のホタルが生息しています。多くの地域で見ることのできるホタルは主にゲンジボタルとヘイケボタルです。ゲンジボタルは水が流れる小川などに生息し、陸生のヘイケボタルは水の流れがない水田などに生息するという特徴の違いがあります。

また、ゲンジボタルの体長が15mmほどなのに対し、ヘイケボタルは10mmほどとやや小柄なのも特徴です。ゲンジボタルは日本に生息するホタルの中で最も大きい種類と言われています。

 

どうしてホタルは光るの?

ホタルといえばお尻が光る虫、というイメージを持っている人が多いでしょう。ホタルはおしりの部分に発光器を備え、ルシフェリンとルシフェラーゼという物質が化学反応を起こすことで光る仕組みになっています。

ホタルが光るのは、オスとメスがコミュニケーションをとるため。ホタルのオスはお尻をピカピカと光らせながら、メスを探して求愛をしているのです。一方メスは、葉の上など安全な場所にとまり、静かに光って自分の存在をオスに知らせます。オスは気に入ったメスを見つけると、連続して光ります。

光によってうまくコミュニケーションをとることに成功したオスとメスは交尾をし、翌日から産卵が始まります。メスは数日かけて水辺に卵を500個ほど産み付けるのです。

 

ホタルを見るにはどうしたらいい?

6月中旬〜7月上旬頃、土の中にいたホタルのさなぎが羽化し、地上に出てきます。成虫になり、求愛行動、そして産卵が始まるのです。自然環境の中でホタルを見たい場合は、この時期に生息地に足を運ぶのがおすすめです。ホタルが活発に動き回るのは、気温が20〜25度、湿度が高く蒸し暑い夜と言われています。時間帯は夜の8時から9時頃がベストです。9時を過ぎるとホタルが休んでしまうため見えなくなってしまいます。

 

鑑賞の際は懐中電灯やカメラのフラッシュを使用しないようにしましょう。ホタルは強い光が苦手です。ライトの強い光によって死んでしまうこともあります。車のヘッドライトやハザードランプにも注意が必要です。また、ホタルの生息地を踏み荒らしたり、ホタルを捕まえたりするのもやめましょう。

ホタルの生息地は自然豊かな場所なので、ヘビや蚊、アブなどがいる可能性もあります。自分の身も守りながら、ルールを守って楽しくホタル鑑賞をしましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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