花火は夏の風物詩。夜空を明るく彩ってくれる花火は、大人から子どもまですべての人を魅了します。
今回は、そんな花火に関する雑学をご紹介します。ぜひ保育の中で子どもたちに伝えたり、活動の導入などに活用してください。
打ち上げ花火は「割物」「ポカ物」の2種類
打ち上げ花火には実は種類があるんです。構造や仕掛けによって2つに分類されています。
簡単に説明すると、打ち上がった際に、
割り物:星が球状に飛び散る
ポカ物:星が落ちていく
という違いがあります。
どちらも見応えがあり美しい花火です。ぜひ夜空を見上げながら、2種類の花火を見つけてください。
花火の色はどうつくる?
打ち上げ花火の色は、化学物の調合によって生み出されます。赤色は炭酸ストロンチウム、黄色はシュウ酸ソーダといったように、化学物質ごとに出る色が決まっています。これらを火薬と混ぜて「星」と呼ばれる火薬玉をつくり、玉殻と呼ばれる入れ物の中に並べていきます。このときの星の配置の仕方によって花火の発色に変化が生まれます。
花火がのぼるときの「ヒュー」の音の正体
花火が空にのぼっていくときに「ヒュー……ヒュルヒュル……」という音を聞いたことがありませんか?まるで花火が空気を切って進んでいく音のようですが、実は自然に鳴る音ではありません。実はあの音は、笛の音なんです。パイプに詰めた火薬に火をつけることで音が鳴る「昇り笛」を使っています。笛の音があることで期待感が高まることや、花火を見逃さないといった効果があります。
決まりを守って花火を楽しもう
花火の雑学を紹介しました。
夏の間、おうちの人と一緒に花火大会へ出掛ける子どもたちもいると思います。
おうちの人とはぐれないように手をつなぐことや、ごみを持ち帰ること、虫刺されに気をつけることなど、花火を楽しく鑑賞するためのルールを子どもたちに伝えるのもよいと思います。
ぜひ、子どもたちと花火の話で盛り上がってください。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |