味噌は私たちの日常の中でもよく口にする、身近な調味料のひとつです。日本の伝統的な発酵食品であり、産地や原材料によって異なる味や香りを楽しむことができます。保育の中で味噌づくりを行っている園もあるようです。
今回は、そんな味噌のお話です。
味噌ってどんな調味料?
味噌といえば和食で使う調味料の代表的な存在。日本人の食生活においてなくてはならない存在といってもよいでしょう。大豆を原料とし、使用する麹の種類によって米味噌、麦味噌、豆味噌などに分類されます。地域によって味や色が異なるのも特徴です。
味噌にはサポニンや褐色色素、ビタミンE、ダイゼインといった栄養素が含まれ、体内の酸化を防ぎ、胃や肝臓によいといわれています。食物繊維が胃腸の調子を整えてくれるため、お腹の調子が悪いときに味噌を使った料理を口にすると不調が改善されるかもしれません。
子どもたちと一緒に味噌づくりに挑戦
味噌づくりに挑戦している園もあります。味噌といえばお店で売っているものを想像する人が多いと思いますが、手作りすることによって味噌が大豆からできていることを知るきっかけとなるでしょう。
味噌づくりの主な工程は、大豆を洗って水に浸し、煮て、潰すことです。その後、塩と麹を入れて発酵させます。熟成には少なくとも2〜3ヶ月かかり、麹や塩の量によって適切な期間が変わります。熟成期間には温度・湿度管理やカビ対策も必要です。クッキングとは違い、数ヶ月かけて行うプロジェクトともいえる味噌づくり。完成した味噌を食べるのは、子どもたちにとっても特別な体験になるはずです。
可能性と魅力が詰まった味噌
味噌は伝統的な食材ですが、近年の健康ブームによって味噌に注目が集まっているようです。新しい食べ方やまだ知らない味噌の魅力が見つかるかもしれませんね。
給食で味噌を使った料理が出てきたら、ぜひ子どもたちと味噌についてお話してみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |