保育園や認定こども園に実際に足を運んでみると、ホームページやパンフレットだけでは分からなかったことが見えてきます。気になる園があったら、ぜひ一度見学を申し込んでみましょう。
見学前に準備すること
情報収集をする
就職フェアや雑誌などで気になる園の情報を集めます。園の規模や運営母体など、様々な園を比較検討します。
見学の申し込み
電話やホームページなどで見学の申し込みをします。見学についてアナウンスがない場合でも、園に直接問い合わせると回答をもらえます。園に直接電話をする場合は、午睡の時間帯がよいでしょう。
持ち物を準備する
メモや筆記用具は必須です。特別な活動に参加する場合は、相応しい服装や着替えを持参しましょう。
服の準備
基本的にはスーツがよいでしょう。行事に参加するなど特別な場合は事前に服装について聞いておきましょう。
質問リストの作成
聞きたいことをまとめた質問リストを作成しておくと便利です。当日に緊張して忘れてしまう可能性もあるので、ぜひ持っていきましょう。
人数が増える場合は早めに連絡を
見学者が増えても歓迎してくれる園が大半です。しかし、事前の相談無しに人数が増えるのはマナー違反。印象も悪くなります。「友達も見学してよいですか」などと確認しましょう。
見学当日にやること
身だしなみを整える
清潔感のある服装や、落ち着いたメイクなど、保育園に相応しい身だしなみを心掛けましょう。
10分前には園に到着するように
当日は余裕を持って園に向かいます。10分前に到着するように計算して出発するのがおすすめです。30分前など早く訪問すると迷惑になります。特に朝の受け入れの時間は先生たちはとても忙しいので要注意です。
挨拶とお礼を言う
改めて所属や名前を伝えて、見学の時間をつくってもらえたことについてお礼を伝えます。
挨拶は明るく、元気にが基本です。
気になることを質問する
見学の最後に質問時間が設けられている場合もあります。せっかく見学に来たので、知りたいことは積極的に聞いてみましょう。ただし、保育中の先生に声をかけるのはNGです。邪魔にならないよう配慮することが大切です。
感想を伝える
見学の最後に「どうでしたか?」と感想を聞かれることもあります。改めてお礼を伝えた上で、魅力的に感じた点などを伝えましょう。また、その場で「うちに就職しない?」とスカウトされることも珍しくありません。まだ他の園も見学してから決めたい場合は、正直にその気持ちを伝えたほうがよいでしょう。
見学後にやること
お礼の電話またはメールをする
見学後のお礼は必須ではありませんが、電話やメールで一言お礼を伝えると丁寧な印象を持ってもらえるでしょう。
ノートにまとめる
見学した内容や感想をノートに記しておくと、他の園と比較するときに役立ちます。
友達と情報をシェアする
もしも学校の友達が他の園を見学しているようであれば、情報をシェアすることをおすすめします。1人で見学できる園の数には限りがあるので、より多くの園のことを知るチャンスです。
現場の雰囲気を肌で感じよう
園見学を通して、これまでに知らなかった保育に触れて視野を広げたり、自分の価値観と向き合ったりすることができます。見学に行ったら必ず応募しなくてはいけないの?と心配される方もいますが、そんなことはありません。
ぜひ色々な園をじっくりと見学し、そこで働いている未来の自分の姿をイメージしてみてくださいね。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |