2月には「立春(りっしゅん)」が訪れます。
まだまだ寒いのになぜ春なの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、立春の由来や行事食についてなどをご紹介します。ぜひ子どもたちにもお話してみてくださいね。
立春ってなに?
立春は『二十四節気』の中の一つで、暦の上で春が始まる日のことを意味します。立春は太陽の角度で天文学的に決められているため、毎年同じ日とは限りません。だいたい2月3日か節分の日か、翌日の2月4日になることが多いです。今年の立春が何日か、子どもたちと一緒にカレンダーなどで調べてみるのもよいですね。
また、旧暦では立春の頃が新しい1年の始まりとされていたため、節分で豆まきをして邪気を祓うのは、次の1年がよい年になるためといわれています。
立春の行事食
立春ならではの食べ物や飲み物もあります。
立春朝しぼり
立春の朝にしぼった日本酒。
立春朝生菓子
立春の朝につくる生菓子。桜餅やうぐいす餅、大福など。
立春大吉豆腐
立春や節分の日に食べる豆腐。白い豆腐には邪気を祓う効果があると信じられている。
節分の行事食を提供している園は多いと思いますが、立春の行事食はあまり知られていないようです。由来を伝えながら、お豆腐のメニューや生菓子などを子どもたちと一緒に食べると、食からも春の訪れを感じられるかもしれませんね。
春を探しに出掛けてみよう
「立春」とはいえ、まだまだ寒い時期です。しかし、外に出て自然の中を観察してみると春を感じられるものが見つかるかもしれません。
フキノトウや梅の花などの植物、雪が溶けてできる川、日中の暖かい日差し。地域によってはヒバリウグイスが鳴き始めることもあります。
目をこらし、耳を澄まさないと見つからないかもしれませんが、五感をフル活用して春を探す体験は、子どもだけでなく大人にとってもきっと楽しいはずです。子どもたちと一緒に新しい春を探してみるのはいかがでしょうか。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |