スポーツが得意な人や、学生時代にスポーツを経験してきた人は、そのスキルを活かして子どもとスポーツに関わる仕事に就くという選択肢もあります。
子どもとスポーツ、どちらにも関わることができる職業と、関連する資格を紹介します。
子ども・スポーツどちらにも関わりたい人におすすめの仕事
キッズスポーツインストラクター
子どもたちにスポーツの楽しさやスポーツマンシップを伝える仕事です。1人ひとりの課題に合わせて指導計画を作成し、それに基づき指導を行います。
また、保護者からの運動面の発達に関する相談に対応することもあります。主に、子どもを対象とするスポーツ教室や地域のスポーツクラブ、スポーツ少年団、幼稚園や保育園(外部講師)などで活躍できます。
キッズスポーツコーチ
サッカーや野球など、子どもを対象にスポーツを指導する仕事です。スポーツの技能を教えるよりも、子どもがスポーツを楽しむことや、スポーツを通して達成感を味わえるようにアプローチすることが重要と考えられています。主な活躍の場は、サッカー教室や体操教室、地域のスポーツクラブ、スポーツ少年団、幼稚園や保育園(外部講師)などです。
体操教室講師
体操教室は、近年注目が高まっている習い事の一つです。マット運動や鉄棒、跳び箱、平均台、ボール、リボンなどの道具を使った運動を指導したり、「早く走れるようになりたい」「小学校受験対策をしたい」といった個々の課題に応じてオリジナルの指導を行うこともあります。地域の体操教室や幼稚園・保育園(外部講師)といった活躍の場があります。
キッズダンス教室講師
ダンス教室も人気の習い事です。一口にダンスといってもその種類や対象年齢はさまざま。ヒップホップ、ジャズ、ロック、チアダンス、クラシックバレエ、フリースタイルなど色々なジャンルがあります。また、運営形態も個人運営や大手企業運営、フィットネスジム運営などがあります。自身のダンス経験を活かして働くことができます。
レクリエーション・インストラクター
集団に対してレクリエーションを企画・実行する仕事です。その場の状況や環境を上手く活用して、子どもたちと一緒に楽しいレクリエーションを実践します。
対象は子どもだけでなく高齢者やリハビリが必要な人など幅広く、環境や対象によってレクリエーションの内容は変化します。保育園や幼稚園、幼児向けのスポーツ教室などで活躍できます。
子ども・スポーツ関連の資格を紹介
子どもとスポーツに関連する民間資格を紹介します。資格の特性や受講条件などは資格ごとに異なります。資格を探すときは、自分の目標に合っているか、受講条件を満たしているかをよく確認しましょう。
- ジュニアスポーツ指導員(日本スポーツ協会)
- レクリエーション・インストラクター(公益財団法人日本レクリエーション協会)
- 子ども身体運動発達指導士(日本スポーツクラブ協会)
- 幼児体育指導者検定(公益財団法人日本幼少年体育協会)
- キッズスポーツインストラクター(公益財団法人ライフスポーツ財団)
- キッズコーディネーション トレーナー(NESTA)
保育の資格と併用して、専門性高く活躍しよう
子どもとスポーツに関わる仕事をする場合、保育関連の資格とスポーツ関連の資格の両方を持ち合わせている人もいます。
特に保育士や幼稚園教諭の資格(免許)は子どもの成長・発達に関わる専門性を証明するものであり、社会的な信用度も高いです。子ども向けのスポーツの仕事をする際は、必ず役に立つはず。
保育関係の資格もスポーツ関係の資格も持っている場合は、どちらの専門性も併用することでより力を発揮して活動できるでしょう。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |