活動の導入や、ちょっとした隙間時間にできる短い遊びがあると子どもたちが楽しく過ごせます。たとえば給食の配膳を待つ時間や、送迎のバスの中、誕生日会が始まる前の導入、水遊びの着替えが終わって集合したときなど。
ここでは、準備いらず&短時間でできる楽しい遊びのアイデアを5つ紹介します。
素話
絵本や教材を持たずに童話や昔話を語る素話。本を丸暗記するのではなく、あらすじを頭に入れて目の前にいる子どもたちの姿に合わせて語るのがポイントです。
子どもたちが絵本で読んで知っているおなじみの物語や、「さんびきのこぶた」や「おおきなかぶ」など子どもたちも一緒に声を出して楽しめる童話を素話にアレンジしてみるのはいかがでしょう。
ハンカチ遊び
ポケットから取り出したハンカチを使ってできる遊びもあります。保育者の指にハンカチを被せて人形に見立ててやりとりをする遊びは年齢を問わず楽しめます。ハンカチを折っておすしやサンドイッチ、ネズミ、鳥など色々な形をつくることもできます。「なにができるかな〜」と適度に間をつくると子どものワクワク感が膨らみます。
色あつめ
「黄色のものは何があるかな?」と子どもたちに投げかけ、「バナナ」「菜の花」など発言してもらいます。子どもたちの発達段階に応じて「保育園の中にある赤いもの」「黒い生き物」など条件をつけて難易度を上げるのもおすすめです。
●●園クイズ
園にまつわるクイズも人気です。「給食室の先生のお名前はなんでしょうか?」「さくら組さんが育てている野菜はなんでしょうか?」などとクイズを出し、もしも答えが分からなかったら子どもたちとその場に行って答え合わせをしてみるのもよいですね。まだ園に慣れていない4〜5月にやると、園の色々なことを知るきっかけにもなります。
わらべうた
2人以上で遊ぶ場合、昔から歌い継がれてきたわらべうたを取り入れてみませんか。「なべなべそこぬけ」「ちゃつぼ」「おせんべやけたかな」「にぎりぱっちり」など手や体を使って楽しく遊べるわらべうたがたくさんあります。乳児とのふれあい遊びにもぴったりです。
目の前にいる子どもの姿やねらいに合わせて遊び方をアレンジしよう
ちょっとした時間にできる遊びを5つ紹介しました。
「次の活動に向けて楽しい気持ちを膨らませたい」という場面もあれば、「たくさん運動した後だからゆったりと落ち着いて遊びたい」という場面もあると思います。
目の前にいる子どもたちの姿や保育のねらいに合わせて遊び方をアレンジすることもポイントです。
佐藤愛美(さとうめぐみ)
保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。 保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。 |