めぐみ先生の保育コラム

水を使ったアート体験のアイデア

水は私たちの身近にある素材の1つです。他の素材と組み合わせたり、色々な形状の容器に入れてみたり、色をつけてみたり。お湯にも氷にも形を変える面白い素材です。自由なアプローチができて、子どもたちの遊びが広がっていくところが水の魅力といえます。

 

今回は、そんな素敵な素材「水」を使ったアート体験のアイデアをご紹介します。

 

色水美術館

ポリ袋や傘袋に色水を入れて、袋の先端を結ぶと色水入りの袋が完成します。日当たりの良い場所に色水袋を吊るすと、太陽の光が色水に差し込んできらきらと光ます。地面には色水の影が落ちてとても綺麗です。子どもたちがつくった色水袋をたくさん飾って、色水美術館をオープン。最後は袋に穴を開けて色水のシャワーにすると盛り上がります。

 

全身でダイナミックに絵を描いてみよう!

水着を着た上から全身に絵の具をつけて、ダイナミックに絵を描いてみる遊びです。

事前準備として、園庭に水を張ったビニールプールやたらいを用意し、壁や木など一面に白い模造紙を貼ります。画材となる水彩絵具は大きめのサイズを用意しておくとよいでしょう。汚れたくない場所には、あらかじめビニールシートなどをかけておきましょう。

 

準備ができたらアート体験スタート!最初は手や足におそるおそる絵の具をつけているかもしれませんが、慣れてくるとお腹や頭など全身に絵の具をつけて自由にお絵描きを楽しむ子どもたちの姿が見られます。

溜めておいた水を使って、絵の具を伸ばしたり薄めたりもできます。ぜひ保育者も子どもたちと一緒に全身を使って絵を描いてみましょう。

 

盛り上がった後は全員で記念撮影をするのもおすすめ。きっとカラフルで素敵な姿になっています。

 

水の音探し

聴覚にアプローチする体験です。水遊びのときに、色々な水の音を探します。見つけた音を言葉で表したり、絵に描いたり、友達の前で発表する時間を設けます。

水の音探しは、色々な道具と組み合わせてみるのもおすすめ。バケツの中に水を入れたり、高い場所から水を落としてみたり、実験をしながらお気に入りの音を見つけます。

 

繰り返して遊びを深めよう

今回紹介した遊びは、ぜひ一度だけで終わらずに、何度も繰り返してみてください。2回目、3回目と繰り返すうちに、子どもたちの遊びはどんどん深まっていきます。

子どもたちの新たな気づきやアイデアが生まれたら、保育者がしっかりとキャッチすることが大切です。子どもたちの声や姿をもとに、次の保育を計画していきましょう。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

 

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