めぐみ先生の保育コラム

【体験談】保育士を辞めたいと思ったとき、みんなはどうした?

保育士を「辞めたい」と思ったことはありますか?一生懸命に子どもたちと向き合っているからこそ、辛くなり、辞めたいと思う瞬間があるという話を現役の保育者たちからよく聞きます。

 

この記事は、「辞めたい」と思った瞬間を乗り越えた3人の保育士の方の体験談を紹介します。

 

失敗だらけの新人時代を乗り越えて

「小さい頃からの夢を叶えて保育士になりました。しかし、新人の頃は失敗ばかり。書類や行事の準備にも時間がかかり、残業も続いてしまいました。きっと私は保育士に向いていないんだと本気で退職を考えました。しかし、3年目の先輩が『私もそうだったよ』と親身に話を聞いてくれて、なんとか続けることができました。身近なところにお手本になる先輩がいてくれたので、2年後には先輩のようになりたいと思って頑張ることができました」

(認可保育園勤務 保育士Sさん)

 

一度離れてわかった楽しさ

「私は保育士5年目でこの職を離れ、3年ほど違う業界で仕事をしました。保育業界を離れたことで新しい発見があり、人間的にも成長することができたと思います。しかし、やはり保育士時代の楽しさが忘れられず……再び保育業界に戻りたいと思うようになり、保育園に転職。今は主任を務めています。辞めたいと思ったら、一度この世界を離れてみるのもアリかもしれませんね」

(認可保育園勤務 Kさん)

 

違和感から辞めたくなり……

「私は就職活動のときに色々な園を比較することなく就職先を決めてしまいました。就職後、その園の保育に違和感を感じ、すぐに辞めることに。そのまま保育士自体辞めてしまおうかとも思いましたが、他の園で楽しそうに働いている学生時代の友人たちを見て、いくつかの園を見学することにしました。その中でとても魅力的な認可外の保育施設に出会い、採用試験を受けて内定を貰いました。子ども主体の保育を重んじる園で、先輩の保育を見て学び、働きながら成長できています」

(認可外保育園勤務 Iさん)

 

視野を広げることで新しい気づきがあるかも

紹介した3名は、現在も楽しく保育の仕事をしています。そして、ただ楽しむだけではなく、目標をもって努力をし続けています。

 

先輩の話を聞いたり、違う業界の働き方を知ったり、違う園の保育を見てみたり。視野を広げることで新しい気づきを得て「保育の仕事を辞める」以外の答えが見つかる可能性があります。

「辞める」という選択について、じっくりと落ち着いて見つめる時間をもつこともおすすめです。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

 

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