めぐみ先生の保育コラム

災害に備えて非常食をストックしよう

地震や水害はいつ起こるかわかりません。子どもたちの命を預かっている保育園や幼稚園、認定こども園では、日頃から災害への備えをしておく必要があります。

今回は、非常食のストックについてお話します。

 

非常時に「食べられない」可能性

おかゆやパン、カレー、クラッカーなど最近は様々な非常食があります。

大人用だけでなく子ども用の食品も増えてきました。

 

非常食を用意しておけば安心ですが、使用するときのことをシミュレーションしておくのも大切です。

 

例えば、いざ食べようとした際、子どもが一切口にしない可能性も考えられます。

 

ただでさえ緊張や不安でいっぱいの非常時に、食べ慣れていない食品を口にすることには抵抗があって当然です。「味がおいしくない」「あたたかくない」という理由から食べたがらない子もいるでしょう。

 

また、普段から偏食があったりこだわりが強い子の場合は、非常時に食べられるものが何もないという状況に陥るかもしれません。

 

非常食について知ろう

非常食を少しでも食べてもらうためにできることは、食べ慣れておくことです。

防災訓練があった日のおやつに、非常食のパンやおかゆを提供し、みんなで食べてみたという園もあります。

 

また、偏食傾向がある子は家庭と連携をとりながら、食べることができそうな食品を地道に探してストックしておくことをおすすめします。

 

保育者自身も非常食の扱い方や量、味などを前もって知っておくことで、非常時の想定外を減らすことができるでしょう。「2歳児のために用意したレトルトのごはんの量が予想より少なかった」なんてこともあるかもしれません。

 

日頃はなかなか口にしない・目にしないものだから、あえて意識を向けることが大切です。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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