めぐみ先生の保育コラム

“はじめまして”のその後、どう?

4月も終わりに近づき、新しい環境にも少しずつ慣れてきたころ。

子どもたち、保護者、職場の人など、たくさんの“はじめまして”が交わされたこの数週間は、緊張や不安も多かったのではないでしょうか。

 

そんななかで、最初の印象が少しずつ変わってきたと感じている人もいるかもしれません。

思っていたよりも話しやすかったり、逆に思った以上に距離を感じたりと、人との関係はまっすぐにはいかないものです。

 

少しずつ見えてくる相手の姿

毎日泣いていた新入園児とふとした瞬間に気持ちが通じたとき。

「厳しそう」と思っていた先輩が、意外な一面を見せてくれたとき。

そうした経験は、相手に対する理解が深まるきっかけになります。

 

時間をかけて向き合う中で見えてくるものは、出会った直後には気づけなかった“ほんとうの姿”かもしれません。

第一印象にとらわれず、ゆっくりと関係を築いていくことが大切です。

 

変わっていくのは、自分自身も同じ

相手との関係性が変化するのと同じように、自分の中にも小さな変化が生まれていきます。

 

緊張していた気持ちが少しやわらぎ、「うまくできなくても大丈夫」と思える余裕が出てきた方もいるでしょう。

 

“はじめまして”の時点では見えなかったものが、日々の積み重ねの中で少しずつ形になっていく。

 

その過程そのものが、実はとても価値のあるものなのかもしれませんね。

 

佐藤愛美(さとうめぐみ)

保育ライター。保育園や子育て支援施設にて担任や育児講座等の業務を経験。2016年にはフリーライターに転身。保育園の取材記事やコラムなどを中心に執筆し、現在に至る。

保育の仕事の魅力や、現場で活躍する保育者たちの生の声をお届けします。

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