子どもたちに読み聞かせたい!保育士なら持っておくべき絵本♪
『おだんごぱん』
<あらすじ>
むかしむかし、おなかをすかせたおじいさんがおばあさんに、おだんごぱんを作ってほしいと言いました。おばあさんはわずかな粉を集めると、おだんごぱんをひとつ焼きました。
ところが、おばあさんが窓のところで冷やしていたおだんごぱんは、じいっとしているのが寂しくなって、ころころと転がって外へ出て行ってしまいました。すると、野原で出合ったうさぎに食べられそうになり……。
<おすすめ>
おじいさんとおばあさんの家を飛び出したおだんごぱんは、いろんな動物に出合って食べられそうになるところを歌を歌って逃げ切ります。その繰り返しが小さな子どもには何とも愉快。最後にはずる賢いきつねに、「ぱくっ」と食べられてしまいます。
これはロシアの有名な昔話でほかにもタイトルや訳者の異なる作品が出版されていますが、瀬田貞二のリズミカルな言葉と脇田和ならではのやわらかな色彩に並ぶものはありません。
『おだんごぱん』
瀬田貞二 訳 / 脇田 和 絵 / 福音館書店
本体1200円+税 / 24ページ / 31cm×22cm
『もりのなか』
<あらすじ>
紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って森へ散歩に出かけたぼく。ラッパの音を聞いて目を覚ましたらいおんが、ぼくの散歩についてきます。ぞう、くま、カンガルー……と、次々に動物たちが散歩に加わって、にぎやかな列になりました。
<おすすめ>
エッツの代表作のひとつで、こちらも動物がたくさん登場するモノクロの絵本です。子どもだけが持つ不思議で温かな世界は日常の延長線上につながっているのだということが、最後の「みんな まっててね。また こんど、さんぽに きたとき、さがすからね!」という言葉から伝わります。子どもたちには、成長するにつれ消えてしまうこの不思議な世界でまだまだ存分に遊んでほしいと思います。
『もりのなか』
マリー・ホール・エッツ ぶん / まさきるりこ やく / 福音館書店
本体1000円+税 / 40ページ / 19㎝×27㎝
教文館ナルニア国
ナルニア国には、年齢や性別を問わずたくさんの方が訪れます。小さな子がおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に来て、同じ絵本を手に取って語らう姿も見られるのだとか。何十年間も愛され続けてきた本が揃う場所だからこそ、幼少期に読んだ絵本に再会したり、その絵本を次世代の子どもたちに紹介したりすることができるのですね。
子どもたちのための絵本を選ぶ時には、ぜひ訪れたい本屋さんです。
教文館ナルニア国
住所:東京都中央区銀座4-5-1 6F 電話:03-3563-0730 営業時間:10:00~20:00 ホームページ: Twitterページ: |